消失点
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舞台はとある警察署内取調室。
刑事と被疑者、参考人との会話劇。
市内で起きた児童放置死事件の関係者たちが取り調べを受けている。
シングルマザーである母親が部屋に子どもを置き去りに出掛けた末の悲劇だった。
今、考えれば、子どもを救うことはできたのかもしれない。
もし児童福祉局の職員が手を差し伸べていたら?
もし学校が母子家庭に踏み込んでいたら?
もしその母親がもっと器用な人だったら?
もし・・・だったら?
いつの世も悲劇は「たられば」で解決できる。
でも子どもは永遠に帰ってこない。 -
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