雨夜の喜劇
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片桐夕矢には悩みがあった。舞台役者の兄の存在だ。
大して売れる様子もないまま、そろそろいい年齢なのに、危機感がまるでない。
年老いた田舎の両親の顔でも見せれば、少しは真面目になるんじゃないかと彼はホームパーティを企画する。
ところが兄のいい加減さは、生真面目な弟の想像をはるかに超えるものだった。 -
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