獣の柱
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2001年、過疎地に住むアマチュア天文家の山田と二階堂は、山に落ちた隕石の破片を拾う。その隕石は、見る者に恐ろしいほどの幸福感をもたらす。一度目にしたら夢中になり、思考を奪い、目をそらすことができない。体力の限界まで人を惹きつけ死に至らしめる。その後、世界中の都市に隕石と同じ素材の巨大な柱が降り注いだ。それは祝福と静寂のうちに人々を支配した。柱が視界に入る地域は居住不可能になり、都市は崩壊し人々は難民となった。柱は人口密度の高い土地を狙って出現した。それを理解した人間は、小さな町で人口を制御しながら細々と暮らすようになった。
2051年、柱はご神体として崇められるようになっていた。そして柱の影響を受けない、解放された世代が誕生しつつあった。柱は人間に何を課し、何から解放したのか。
山田と二階堂たちが柱の秘密に迫る2001年からの物語と、新世代が誕生した半世紀後の物語を、同時に描いていく。
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登場人物は20人ほどになるが、2019年初演は10人で演じた。 -
キャスト(2001年〜)
二階堂 望(天文マニアの市役所職員)…浜田信也
二階堂 桜(望の妹、小説家)…村川絵梨
山田輝夫(天文マニアの農家、望の先輩)…安井順平
藤枝次郎(望と輝夫の後輩)…大窪人衛
佐久間一郎(護摩の灰)…市川しんぺー
堀田 蘭(護摩の灰)…松岡依都美
島 忠(失踪中の俳優)…薬丸翔
有馬賢一郎(新聞記者、桜の元夫)…盛 隆二
時枝 悟(有馬の幼馴染、研究者)…森下創
益子真知子(研究員、時枝の教え子)…東野絢香
遍路X…盛 隆二
刑事X…森下 創
キャスト(2051年)
山田和夫(輝夫の孫、新人類)…大窪人衛
神崎 恵(新人類)…東野絢香
山田聖子(和夫の母、輝夫の娘)…松岡依都美
大道寺 修(山田家の召使い)…市川しんぺー
二階堂 望(受肉の存在)…浜田信也
島 忠(受肉の存在)…薬丸翔
■スタッフ
演出:前川知大
ドラマターグ・舞台監督:谷澤拓巳/美術:土岐研一/照明:佐藤 啓/音楽:かみむら周平/音響:青木タクヘイ
衣裳:今村あずさ/ヘアメイク:西川直子/振付:下司尚実/演出助手:須藤黄英
Photo:Danila Tkachenko/宣伝美術:鈴木成一デザイン室/プロデューサー:中島隆裕
演出部:山﨑牧 大久保早智恵/照明操作:溝口由利子/音響操作:矢野夏帆 早川毅/美術助手:小野まりの
舞台写真:田中亜紀/票券:宍戸 円/制作部:坂田厚子 谷澤 舞
主催:エッチビイ/イキウメ -
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