旅の支度

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劇作家:
本橋龍
目安となる上演時間:
60~90分
目安となる上演人数:
2人 (男性1人、女性1人)
  1. 姉弟のお話。二人の両親は離婚している。母は再婚するらしく、式がハワイで行われる。二人はそれに招待された。出発の日。深夜の飛行機に乗ることになっている。弟は直前までレンタルオフィスで仕事をしている。仕事を終えるとその場で缶ビールを開ける。ブラックな中小企業に勤めていて連勤が続いていた。久しぶりの連休、そして海外旅行が楽しみで仕方ない。レンタルオフィスを出るとその足で姉の部屋に行く。旅行慣れしていない姉を空港に連れていくために。姉は田舎町のアパートに一人で暮らしていた。イラストレーターを志しているようだがあまり描いていないよう。アルバイトも休みがちらしい。
    部屋に着くと夜逃げでもするのかと言わんばかりの荷物が。旅行などほぼ初めての姉は荷物がまとまらずとんでもない量になってしまっていた。「こんなの持ってけない」と言う弟。弟はミニマリストで荷物はコンパクトなリュック一つだけだった。弟の指導のもと荷物を減らす作業をする。2時間後には出発しないといけない。どう考えてもいらないようなものが沢山出てくる。しかし姉はそれらを置いていきたくない。というかそもそも姉は結婚式など行きたくない。姉には母との確執があった。
    姉の荷物の中から、「うちの旦那は空気です」というタイトルのエッセイ本が出てくる。それは小説家である母が父のことを書いたエッセイだ。父はゆっくりした人で、仕事が少なく家にいることが多かった。父はこの本がヒットしたのをきっかけに鬱病を発症した。エッセイには姉のことも書かれていた。母と姉の確執はそこから始まった。母は母で、色々困窮した上でそのエッセイを書いた。内容の提案をしたのは父だった。
    弟はなんとしても姉をハワイに連れて行きたかった。とにかく自分の荷物を減らしたかった。弟にとって家族のいざこざも荷物だった。
    行くのか行かないのかはっきりしない姉だったが、母とのことを改めて思い出したのをきっかけに決意を固め、弟が持っていた自分の航空券を破ろうとする。しかし、間違えて弟の航空券を破ってしまう。

  2. 会場:PARA 4F

    脚本・演出:本橋龍
    出演:黒澤多生、豊島晴香
    ED曲:松井文『トンネル』
    アニメーション・宣伝美術:柚木海音
    宣伝動画:櫻井潤

    制作:中條玲(PARA)

    協力:青年団、プリッシマ、レトル、Summery Bird Cakes Film
    主催:PARA
    共催:ウンゲツィーファ
    企画制作:PARA、ウンゲツィーファ

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