ジャーニー

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劇作家:
山内晶
目安となる上演時間:
60~90分
目安となる上演人数:
13人 (その他13人)
  1. 「星の王子さま」をサンプリングした、あてもない旅の物語。

     隠れた自殺の名所である鳥取砂丘の夜中。そこには夜鷹が座りこんでいた。
    夜鷹は東京から軽自動車をぶっ飛ばして砂丘にきた。
    カフェバーの経営に失敗したこと、恋人が既婚者であったこと、他人には小さいこと、ほかの有象無象、小さいようで大きい違和感が夜鷹にまとわりついていた。
    大いなる(ある意味ありふれた)蓄積に包まれた夜鷹、座り込んでいる。
     すると突然、砂の中から人(ティーン)が、大きな麻袋とともに這い出てきた。
    驚く夜鷹。夜鷹の手を掴むティーン。
    ティーンは砂から這い出て早々に「自分はもうすぐ死ぬ宇宙人だ、自分の話を聞いて、覚えて、拡散して欲しい」と夜鷹に頼み込む。
    はじめは「なんなんだ!」などとティーンを罵る夜鷹であったが、くたびれた魂が夜鷹の精神を突然ぶっこわしていた。
    思考はにぶり、くるった夜鷹。「聞く聞く〜」と鳥取県のお酒をがぶ飲みしながらティーンの話に耳を傾けることにする。
     ティーンの話す「大事な話」がはじまる。
    大事な話は、宇宙人の自分がいかにして「あの星」からこの地球までやってきたのかという冒険譚。冒険譚であるとともに自分の弟(弟弟)がどんな人物であったかの記憶だった。
    「真上でぱあっと光っている星をめざし、旅に出た
    旅に出ることは、夢を追うことは、途方もないことで
    一方通行の渡り鳥にのって、次の星へ次の星へと移動を繰り返した
    世界をまたいで、樹をくぐりぬけて、水はやわらか、荒野を越えると血が滲んで痛い
    得て、失って、わらって、たどりつくと
    真上でぱあっと星が光っている
    はじめの星から終わりの星をめぐってきた
    ここは思い描いたとおりの場所だったのかわからない」
    物語はつながってふくれていって、遠くの地で根づく 、物語の物語。

  2. ■劇場
    SPACE 雑遊
    ■出演
    堀内萌(AnK)、五十嵐結也、植浦菜保子、大柿友哉(害獣芝居)、大川翔子、大寺亜矢子、久保佳絵(Von・noズ)、後藤龍馬、富永瑞木、畑中研人、日高ボブ美(◽︎字ック)、レベッカ(DEPAY'SMAN)、渡邉力(PAPALUWA)
    ■スタッフ
    舞台監督|岩澤哲野
    美術|松本ゆい
    照明|板谷悠希子 
    照明操作|齋藤優香
    音響|櫻内憧海(お布団)
    スタイリング|小坂真帆
    宣伝美術|篠原朱
    演出助手|山道弥栄
    制作助手|谷陽歩(演劇活性化団体uni)
    制作|幡野萌

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