第37回 テアトル・エコー 創作戯曲募集・佳作入選作品（2010年）。
2013年、同劇団SIDEＢ公演としてリーディング(朗読)上演。
会社員の成澤キミハルは人魚になってしまった。入院したのは病院の離れにある大部屋。そこに並んでいたのはベッドではなく、6つの白いバスタブだった。
患者たちは彼と同じように下半身が魚になった者、反対に上半身が魚になった者、あるいは植物になった者･･･人としての生活を営めなくなった者たちばかり。
妻・マミコは妊娠中で夫の立ち会い出産を希望しているが、人魚が立ち会った前例はなく、産婦人科医は頭を悩ませる。キミハルは人間としては病気だが、人魚としては健康そのものなのだ。
お互いに助けたい・助けてほしいと思い合う夫婦だが、人魚と妊婦の身ではそれもままならない。そして出産予定日が近づいて来る･･･。
6つのバスタブの患者と家族が織りなす、異形ゆらゆらコメディ。

テアトル・エコー SIDE B　リーディング上演
日程：2013年8月2日～8月4日
会場：テアトル・エコー 第１稽古場

出演者
成澤キミハル：松澤太陽
成澤マミコ：石津彩
本間シンノスケ：藤原堅一
立花ヒロシ：上間幸徳
立花ツカサ：さとう優衣
小野瀬ユウイチ：加藤拓二
小野瀬ナナミ：吉田しおり
古賀マモル：川田 栄
古賀サトシ：まえだゆきのり
古賀ノリエ：岡のりこ
日和ミキオ：大和田昇平
青山カツヒコ：松原政義

スタッフ
演出：保科耕一
照明：北島千尋（劇光社
音響：山崎哲也

場合に応じて著作権者への紹介などを行いますので、以下のお問い合わせフォームに作品名を明記の上ご連絡ください。