工場

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劇作家:
堀川炎
目安となる上演時間:
60~90分
目安となる上演人数:
8人 (男性3人、女性5人)
  1. 自分は外の国からやってきた人間だ。
    この工場にやってきて、廃液処理の仕事にありついた。職場の人はやさしい。
    だけど規則が山のようにある。調和、規則、団体行動。一日でいやになったが、出稼ぎにきているから辞められない。
    ある時、屋上にいると知らない社員がやってきた。
    そして急に煙草をふかしはじめた。ここは禁煙だ。それなのに、無言で差し出して勧めてくる。自分は煙草が吸えないと断った。
    そいつはドモリだった。ほとんど話さない。話してドモルと、言いなおすまでに時間がかかる。すると待っている相手との間に、変な空気が流れる。だから話さない。
    しかし毎度その煙草をふかす後ろ姿をみながら、こいつは意外と度胸があるし、うまいことやっているなと感心した。
    それから気づいたことがある。この国の人たちもサボって力を抜くときがあるということだ。規則の多いこの工場は、みな色々なものに縛られている。
    だけど、案外上手くやっているようだ。

  2. 世界は""すこし変""で彩られている。

    世田谷シルク「工場」

    2019年8月13日(火)-18日(日)

    ・脚本・演出 
    堀川 炎

    ・配役
    上司・・・石川彰子
    社員・・・中島有紀乃
    事務員・・・堀川 炎
    派遣・・・中藤 奨
    移民・・・代田正彦
    2階の男・・・大迫健司
    通訳・・・荻野祐輔

    ・劇場
    こまばアゴラ劇場

    ・スタッフ
    脚本・演出・チラシデザイン:堀川 炎(世田谷シルク/青年団)、演出補:早坂 彩(青年団)、
    演出助手:海野広雄(世田谷シルク)、美術:鈴木健介(青年団)、
    舞台監督:土居 歩、音響:佐久間修一、照明:阿部将之(LICHT-ER) 、
    写真:三浦雨林(青年団)、映像:畑中涼真、制作:金城七々海

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