如竹散人乱拍子
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深山に自生し千年以上の樹齢を持つヤクスギは現代においても高級材として扱われている。しかし450年前中世期の屋久島に住む人々にとっての「奥岳」は神様のおわす場所であり、めったに立ち入ることはなかった。ましてやまるで岩のように大きな杉がどれだけ価値があるものだと言われても伐ることなど考えもしなかった。そのヤクスギが豊臣秀吉のお召し上げをきっかけに、薩摩島津家、種子島家、そして法華宗という総合商社のようなシステムの中で流通していった。
その際島民に「屋久杉伐採の免罪符」を与えたのが地元出身の僧 泊日章(儒家名 如竹)であった。
彼はまた江戸時代初期に薩南学派で朱子学を学び、そのテキストを印刷し広めるという大きな仕事もした。
「ヤクスギを伐ることで貧しい島民を助けた」と一般に言われている泊如竹の生涯をたどることで、私たちが生きている今という時代を照射してみた。 -
屋久島の物語を屋久島の人たちで屋久島で演じる劇団の旗揚げ公演
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