マチクイの諷
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日本の西の果ての小さな島・暈ヶ尹(カサガイ)。
二十年前に起きた爆発事故で蔓延した『マチクイ』という病。
人の体が木になるその病は、その名の如く街の人々を喰らい尽くす。
病に苦しむ南部と、研究者を相手に栄える北部。
無造作に佇む木々は何も語らず、ただそこに根を張る。
誰かが木になったことを告げる詩が悲しく響く。
心が枯れないように、沁みるように。 -
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