ブーツ・オン・ジ・アンダーグラウンド
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時は少し未来の日本。「集団自衛権」を例外的に認める法律を政府は新たに作り、みなで民主主義を支えていこうという世論の高まりにより、「日本特別平和支援隊制度」(通称支援隊)という制度を政府が発案、実現に向けて動き出す。抽選で選ばれた18歳~35歳までの健康な男女が、二年間、参加することを義務付けられることになった。災害救助、人道支援活動を担うものとして、期待されている。その召集令状が身体・知的障害者のグループホームで生活をしている重度身体障害者の上崎のもとにも届いたのだった。
支援隊の指導官である松岡は、上崎を訪ねて通知が誤りだったことを謝罪し、通知を回収しようとするが、上崎は通知を返さない。上崎は、国民として障害者であっても支援隊参加への権利があるはずと主張し、支援隊に入ることになる。国家と個人、障害者と健常者との関わりをみつめるなかで、新たな関係性の可能性を模索した作品である。 -
作:清水弥生 演出:藤井ごう 芸術監督:坂手洋二 照明:竹林功 音響:近藤達史出演:東谷英人 樋尾麻衣子 荻野貴継 杉山英之 武山尚史 宗像祥子 猪熊恒和
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