山の声
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昭和初期の登山家加藤文太郎は、朝6時に和田岬の寮を出て須磨の塩屋から宝塚までの約54キロの六甲山脈の全山縦走を行い、さらに宝塚から和田岬の寮まで徒歩で夜の11時半に帰り着くという脅威の脚力と体力で日本アルプスなどの単独行を繰り返し、「不死身の加藤」などの異名を馳せます。
しかし昭和11年、厳冬の槍ヶ岳北鎌尾根で吉田登美久とともに消息を絶ちました。これはその二人の最後の物語です。
あらすじ
登山者1が厳冬期の山小屋に倒れこむようにやってくる。コッヘルで雪を掬い甘納豆を入れてアルコールランプにかけて温まるのを待っているところへ登山者2が現れる。2人は雑煮談義から、家族の話など軽妙な会話の中にも山への想いのにじむ会話を続ける。やがてこの2人が加藤文太郎と吉田富久であることが示唆されてゆく。2人は槍ヶ岳北鎌尾根を今まさに歩いていたのだ。やがて吉田が倒れ、加藤も吹雪の中、山と家族に別れを告げる。 -
劇場 ウイングフィールド(大阪・心斎橋)
出演者 戎屋海老 村尾オサム(遊劇体)
スタッフ 演出:大竹野正典 舞台監督:谷本誠 舞台美術:武川康治 照明:林 鈴美 音響:大西博樹 宣伝美術:高岡孝充(otto design)制作:くじら企画 -
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