果てしのない夜は、いつも有刺鉄線の向こう側、あの空き地の方からやって来る。
　水洗便所は、遙かな都会の空気を運んできた。そんな憧れの水洗便所を探すために、町外れの脳病院を目指し、少年たちは自転車をこぐ。
　黒猫はその前を横切り、口裂け女は彼らを追いかける。オタクの人面犬は、子どもたちを誘い、怪人赤マントは彼らをさらおうとする。少年たちがピンチに陥る度、どこからともなく現れて助け船を出す九州男児のおやじ。
　小学校のトイレでうんこをしてしまったがために、うんこマンとあだ名を付けられながら、生徒会長選挙に出た過去を持つ「僕」の物語。

演出／加藤源広　中三７ＦＡＵＮホール

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