京都府南区の西側を縫うように流れる敬川。その敬川にかかる大草橋を西へ降りていくとダンプカーと2tトラックがひしめき合う工場地帯が見えてくる。
灰色の煙突からは黄色い煙が立ち上り、赤錆びた鉄の匂いが街の隅々にこびりついている……。
その街の中心に居を構える家電配送センター「神崎運送」。
大学を卒業しフリーター生活を送っていた緑川遥（りょう）は、とあるきっかけから配送員の職を得る。
果たしてそこで彼を迎え入れたのは神崎という名の悲しき男だった……。
愛と笑いと汗にまみれて2tトラックが京都の街を疾走1、ピンク地底人3号が挑むプロレタリアート悲喜劇。

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