首切り地蔵伝説

  • 首切り地蔵伝説
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劇作家:
いづみかほる
目安となる上演時間:
60~90分
目安となる上演人数:
10人 (男性7人、女性3人)
  1. 現代の若者の典型のような男女四人が、恋愛ごっこ的な軽い感覚での小旅行でここ、神崎町にやって来る。
    そこで、江戸時代の実際にあったという、右首のところから左胸にかけてぱっくりと割れているという地蔵の伝説を話す不気
    味な老人を見かける。その話しは、村人達の暮らしを少しでもよくしてもらおうと幕府に直訴し、しかし、掟を破ったとして
    無念にも役人に切られ殺されていった平佐衛門という勇気ある男の話し、今でもその地に、右首のところから左胸にかけてぱ
    っくりと割れているお地蔵様が飾られているという。
    ところで老人が、長い話しの聞けない若者達の前から去って行くとそこに、その殺された平佐衛門の嫁のよねが、往生できず現れ若者達にかたきをとってもらおうと決めつけてしまう。最初は冗談じゃないと断っていた若者達だが、よねと平佐衛門との深い愛情に何かを感じ、がんばってかたきを討とうと決心する。
    しかし、いざというと弱虫だったりする若者達、腰を抜かしたりいろいろありながら何とか勇気を出して試みる、が結果は歴
    史を動かすことは出来ず、平佐衛門はやはり切られて殺されてしまう。
    しかし、目的は達成できなかったけれども若者の働きに感動したよねも平佐衛門もやっと天国に行くことが出来、若者四人は、
    ふたりの天国への旅立ちを見送ってあげる。

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