新・復活2024

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劇作家:
原田一樹
目安となる上演時間:
90~120分
目安となる上演人数:
16人以上 (男性8人、女性10人)
  1. 19世紀末帝政ロシア。ネフリュードフ公爵はある殺人の裁判に陪審員として出廷した。そこで目にした被告はかつて叔母たちの邸の使用人、カチューシャだった。十年前、カチューシャの知性と容姿に触れたネフリュードフは恋におちた。その後兵役についた彼は復活祭の休暇で叔母の家に寄る。強引にカチューシャを口説き関係を持つ。これは将校仲間との賭でもあった。後悔から金を渡し去る。カチューシャは絶望。妊娠が分かる。甥の将来を考えた叔母たちは彼女を放逐。カチューシャは私生児を生み、困窮から娼婦に。酒に溺れ、泥酔したところ仲間の陰謀で殺人の罪を着せられる。法廷。カチューシャはネフリュードフに気づかない。関係の露見を恐れたネフリュードフは有罪に反論せず、陪審員誰もが無実を感ずるが、偏見も手伝いカチューシャは有罪。大正三年、芸術座「復活」の稽古場。松井須磨子「カチューシャの唄」の適否を巡って稽古が中断。澤田正二郎ら俳優達と秋田雨雀ら劇団幹部が抱月を取り囲み須磨子の増長を抗議。演出と抱月の「二元の道」にも反発が噴出、多くが脱退する。抱月には須磨子への負い目があった。本妻市子が訪れ、離婚を拒否する。トルストイ「復活」の場面。ネフリュードフはカチューシャの赦しを求め面会に、カチューシャは援助の申し出に不信を募らせる。再審請求も元老院が手続きの不備を理由に却下。カチューシャはシベリア送りとなる。ネフリュードフは周囲の反発を他所に彼女を救う決心を固め、彼女を追い詰めた身分制度も解体しようと自分の土地を小作人に分配。が多くの農民たちは土地を売り堕落する。ネフリュードフはカチューシャを追ってシベリアへ、それは自分自身を救う事でもあった。大正七年、芸術座。海外公演も成功させて帰国した抱月だが猛威を振るっていたスペイン風邪に感染。稽古に出る須磨子を見送るが、その場で倒れ看る者のない中、絶命する。シベリア近くの列車、ネフリュードフはカチューシャに結婚を申し出る。カチューシャはネフリュードフへの愛を自覚。だがシベリアで生きることを選ぶ。

  2. 劇場:東京・両国シアターカイ

    出演/
    古木杏子・森下高志・瀬田ひろ美・深町麻子・榊原奈緒子・関戸滉生・坂本奈都実・岡田千咲・西本亜美・山崎稚葉・丹羽彩夏・松井結起子・伊藤勉(劇団文化座)・狩野謙(希楽星)・川野誠一(劇団大樹)・洲本大輔(劇団昴)・山本明寛(スターダス・21Neu)・森島裕亮(スターダス・21Neu)

    スタッフ/
    原作:レフ・トルストイ 翻訳・脚色:島村抱月 上演台本・演出:原田一樹 
    音楽:和田啓 美術:佐々波雅子 照明:篠木一吉 衣裳:鳥居照子 音響:三枝竜 舞台監督:小林直幹 大道具制作:村信保 チラシデザイン:古木杏子

  3. 場合に応じて著作権者への紹介などを行いますので、以下のお問い合わせフォームに作品名を明記の上ご連絡ください。