清水一泊百五両
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老舗の旅籠屋、清水屋は主の宝太郎の商売人としての話術や力量そして
何よりも誰に対しても優しく、その人柄で土地の人はもちろん、他の地方の旅人からも
愛されていた。
しかし、ある時宝太郎は何者かに掛け取りの帰り道刺されてしまう。
主が倒れてしまってからの清水屋は、親任せだった若旦那の宝二郎と、
楽天家でおっとりな気性の妻お文では商売の事がわからず
働いていた奉公人も次々と辞めて行ってしまい
清水屋は、土地の親分浜名湖の権蔵に借金までする始末。
御法度の贋金五十両に、ふってわいた五十両、誰かが落とした五両
百五両が清水屋に突如現れる。
誰の金か、そして、宝太郎を刺したのは誰なのか?
訳アリのお客たちに、七化け小僧に、目明し、医者、女中頭も思わずうなる
しっちゃかめっちゃか大騒ぎ!
商売も、人付き合いも、人生も、恋も情けもみんなみんな
じっくりがっつり長い年月がものをいうのです。
「桃栗三年柿八年 柚子は九年花盛り 枇杷は九年でなりかねる
梅はすいすい十三年!すいすい泳げや清水の海を ハイ!すーいすい♪」 -
大衆演劇版 2001年 劇団大和 若城八千代、大和城二、大和勘太郎他
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