シシ〜こころ静かに遊べ我が連れ〜

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劇作家:
黒川陽子
目安となる上演時間:
60~90分
目安となる上演人数:
13人 (男性7人、女性3人、その他3人)
  1. 今からおよそ400年前。東北は仙台藩のとある漁村。
    すべてを押し流していった慶長の大津波から一年が経ち、村人たちは復興作業に励んでいた。
    浜辺でがれきを片付けていた嘉兵衛は、ふと手にした石板に心を奪われる。そこには不思議な模様が刻まれているが、文字の読めない嘉兵衛には、それが何を意味しているのかが判らない・・・。
    身を軋ませる貧しさのせいで、村では娘がまた一人、売られようとしていた。
    「津波で何もかも流された。だども、心まで流されたわけではねぇ。」
    ・・・立ち上がる嘉兵衛を導くのは、石板に秘められた謎。それは、シシオドリの起源に迫る物語。
    逆境に抗い、歌と踊りが息づくこの土地で自らの力で生き抜いた人々を描く、痛快無比な歴史×エンターテインメント×ミュージカル。
    シシオドリ発祥の地と言われている三陸の伝承をもとにした、万葉集EDM、伊達商人ヒップホップ、漁民ラテンロックありの爽快なサバイバルコメディーかつ東北発エンターテインメント。
    ミュージカルを制作する""みんなのしるし""は、岩手県大船渡市に拠点を置き、被災者の「同じ悲しみを誰にも味わせたくない」という思いを胸に、東日本大震災の被災者の証言や被災の記憶を伝えていくことを目的に事業を行っている。
    本作品は、1611年、江戸時代の仙台藩を襲った慶長の大津波を題材に、苦境の中、生き生きと前を向く人々を通して、未来を担う子どもたちに「いのちの輝き」を伝える。舞台になる三陸地域はこれまで、数多の災難に見舞われてきた。冷害、疫病、飢饉・・・そして津波。それなのに、なぜ今日までこんなにも力強く命がつながってきたのか。世界中の人々がいま同じ課題を背負い、より命のことを考えている。こんな時代だからこそ、誰かのためにひたむきに生きること、人と人との繋がりの大切さを一緒に考えていきたい。

  2. 場合に応じて著作権者への紹介などを行いますので、以下のお問い合わせフォームに作品名を明記の上ご連絡ください。