鶴人
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寧楽(なら)に都があった時代
万年生きる亀が発見されては何度も王家に献上され、それにちなんで年号が変わった
世は女帝、持統帝の時代
出世を狙う藤原不比等は、三千代という女帝の侍女を、女帝とのパイプを求めて強引に妻にした
彼女は「暮園(くれーん)」という施設で長寿の神秘を研究し、鶴や亀の不思議な霊力の成果を持統帝に献上していた
持統帝のあと、長く待望されて十五歳で即位したのは、その孫、文武帝
ある時、「暮園」に鶴が化けたという正体不詳の女が持ち込まれ
視察に来ていた文武帝が見初めた
不比等はその娘宮子を我が子、藤原家の姫と偽装し帝の后とする
宮子はやがて皇子オビトを生むが、
帝の母の正体が鶴ではないかというスキャンダルを隠蔽するため、宮子は不比等に何十年も監禁される
やがて文武帝は若くして倒れ、
オビトが成人するまでと遷都を成し遂げた文武の母元明女帝、
そして姉元正女帝が中継ぎの女帝の時代を平城京にて継いでいく
やがてオビトは不比等、三千代の庇護のもと聖武帝として満を持して即位するが
鶴の血の導く精神の不穏が都と国を混乱させてゆく
宮子を取り戻そうと駆け回る百姓与兵衛
宮子こそかつて与兵衛に「鶴の恩返し」をした鶴女房だった
聖武帝の娘、孝謙女帝の時代に寧楽に大仏が建立される
しかしそれは鶴の怨念が時代と共に結晶した恐ろしいものとなるのだった -
東京公演:2024/12/5(木)~15(日) 座・高円寺1
大阪公演:2024/12/21(土)~22(日) 近鉄アート館
(出演者)
赤名萌、秋山遊楽、荒谷清水、えびねひさよ、久保田武人、曽田昇吾、髙木友葉、千代田信一、夏目れみ、蜂谷眞未、茂手木桜子、
梶野春菜、亀岡孝洋、スガ・オロペサ・チヅル、田原靖子、長谷部洋子、福久聡吾、藤田記子、松村武、八嶋智人、柳瀬めいみ、山崎樹範
(スタッフ)
作・演出:松村武
美術:中根聡子
音楽:土屋玲子
照明:林之弘(六工房)
照明操作:小野寺純子(六工房)、大塚栞(六工房)
音響:山下菜美子(NAPSworks)
衣裳:竹内陽子
衣裳進行:和泉みか
舞台監督:赤坂有紀子
舞台監督助手:板敷輝、石橋侑紀、小川浩平、小野寺豊
大道具:泉真
演出助手:畑田哲大
演出補:藤條学
宣伝美術:山下浩介
宣伝写真:友澤綾乃
劇中歌作曲:スガ・オロペサ・チヅル
WEB製作:長谷川達之(サージネット)
制作:佐藤恭子
企画・製作・主催:合同会社カムカムミニキーナ
提携:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺(東京公演)
助成:芸術文化振興基金助成事業 -
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