生態系カズクン
-
九州の棒ヶ削(ぼうがずり)に住む一族、麦山(ばくやま)家の物語。祖母が亡くなった葬儀の日、祖母のご遺体が入った棺桶が部屋に運び込まれてくる。ご遺体に「魂」が宿って無いのでこのままでは葬儀を続けられないのだという。一族は祖母の魂を呼び戻すべく、棺桶を囲んでにぎやかに騒ぎ始める。果たして祖母の魂は戻って来るのだろうか、無事に葬儀は執り行えるのだろうか。その状況を猫に似た動物、カズクンがかなめ石のように鎮座し見つめていた。第3回劇作家協会新人戯曲賞、受賞作。
-
-
場合に応じて著作権者への紹介などを行いますので、以下のお問い合わせフォームに作品名を明記の上ご連絡ください。