ミンナノウタ
-
【歴史の流れは いかになるとも われら生まれて故郷を愛す】と歌う「小杉谷小・中学校校歌」と、ある人の「生きているうちにもういっぺんあそこに行きたかなぁ」とつぶやいた言葉がきっかけとなって、2000年旧暦九月十六日、山の神まつりの日に「行こうよ、小杉谷ピクニック」というイベントを開催した。それは営林署小杉谷事業所の閉鎖から三十年後のことであった。
わずか六年間しか歌われなかった「小杉谷小・中学校校歌」が作られたのは東京オリンピックの年(1964年)であり、事業所が閉鎖されたのは大阪万博の年(1970年)であった。
この芝居は当日イベントに参加した人たちの一日、いやそれまで生きてきた年月の振り返りの物語(フィクション)である。
トロッコ軌道を歩きながら「足の裏がこの感覚を覚えている」と叫んだ人や「またここへ帰って来られるとは思わなかった」と涙を流した人達は、小杉谷にどんな想いを置き去りにしていたのか。そして三十年後のその日、その想いは果たして浄化されたのであろうか? -
屋久島離島開発総合センターホールにて3日間の4回公演
-
場合に応じて著作権者への紹介などを行いますので、以下のお問い合わせフォームに作品名を明記の上ご連絡ください。