無差別
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この日出ずる国が、海の彼方の国々と、激しい戦に明け暮れていた時代。
穢れた家に生まれ育った族谷狗吉は、新たに生まれた妹・狗子を穢れから救い出し、人間として生きたいと願った。楠木に宿る魂、大楠古多万は、かつて人間であった祟り神・天神様より、自らが神となったことを知らされる。山に棲むモグラの一族には手の無い娘が生まれ出で、真徳丸と呼ばれる乞食が自らの命を舞い踊る時、西の空には巨大な「茸の神」が降臨する。
神も仏も獣も人も、無差別に陥る因果の罠。 -
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