郷愁の丘ロマントピア
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北海道空知地方、夕張。 1980年代初頭。かつて良質な製鉄用コークスを産出し、高度経済成長を支えたこの地方の鉱山も、エネルギー政策の転換や、安い海外炭の普及により閉山に追いやられていた。 「石炭から石油へ」「炭鉱から観光へ」 国策で推し進められてきたはずの産業は、急激な転換を迫られ、混迷し、国からも企業からも見放され衰退していく。 それから約20年後、2000年代、財政破綻後の夕張。 再建の道は絶望的とされ、この町から出ていく者はあとを絶たない。 2014年、かつて2万人近くが暮らした町たちが、ついにダムの底に沈んだ。 いま、町を弔う。
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