合唱のためのシアターピース・あの日の空の詩

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劇作家:
しままなぶ
目安となる上演時間:
40~60分
目安となる上演人数:
16人以上 (男性16人以上、女性16人以上、その他16人以上)
  1.  越の国室内合唱団VOX ORATTAにより委嘱初演された、合唱のためのシアター・ピース。
     作曲は信長貴富。カワイ出版にて楽譜が出版。
     ピアノ伴奏を伴う合唱曲とセリフとの融合により物語は展開していく。個人のセリフによる会話と、合唱という音楽表現による情景描写・心理描写が全体の表現の重要の要素となる。
     「長岡の大花火」は、1945年8月1日の夜に起こった長岡の大空襲の慰霊の花。この大花火をモデルに、その情景と空襲とをオーバーラップさせ物語は進行する。しかし場面は長岡に限定する物では無く、普遍性を持たせて書いてあるので、上演される土地の歴史背景を感じながら、演じていただきたい。

     あらすじ:これから花火大会が始まろうとする夕刻の河原に集う若者たち。美しい夕焼けの中、平穏な時間が流れていたが、突如、夕焼けの色が空襲の炎の色へと変容する。現代から過去への飛翔だ。サイレンが鳴らされ、編隊を組んで飛んでくるB29。降りそそぐ焼夷弾、炎から逃げ惑う人々、犠牲になる人々。場面は戦時中の学校となり、訓練や授業の様子が次々と表されていく。詩を書くことが大好きな文学少女は、英語の辞書を持ち込んで教師にひどくしかられる。音楽の授業はドレミではなくハニホヘトイロハ。男女関係なく厳しい訓練。教室を工場にしての勤労奉仕。栄養出張で倒れる女子。米軍が空から蒔いた空襲を予告するビラ=伝単は拾ってはいけない、誰も信じない。そしてやってくるB29、焼き尽くされる街。詩を書きためたノートを胸に抱いたまま炎に巻き込まれる少女、死体の山。一人助かって焼け野原をさまよう親友。空に登る炎の色はいつしか夕焼けの色に変容、現代へと飛翔する。いよいよ花火が上がる。花火は美しく、いくつもいくつも空に上がっていく。

  2. 上演団体:越の国室内合唱団VOX ORATTA
    作曲:信長貴富
    演出:しままなぶ
    指揮:仁階堂孝
    ピアノ:石川潤
    会場:長岡リリックホールコンサートホール

  3. 場合に応じて著作権者への紹介などを行いますので、以下のお問い合わせフォームに作品名を明記の上ご連絡ください。