夜のプラタナス
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末期の癌患者である元俳優であり、現在は文筆業である53才の男。最後の日を見据えながらも日々静かにジタバタしながら暮らしている。身の回りの世話をしてくれる女性は二人、あきら(36)ともとめ(26)である。二人は少なくはない癌患者の財産を奪おうと、家に入り込んだ。
しかし、財産奪取の目論見は、日々の暮らし=(食べるという行為が本公演の重要な要素となり、上演時間の約半分は食べている、食べることを準備している)とともに愛という別次元に移行してくる。
そして、姉妹の間で起こる癌患者の取り合い。
生きるということを食べる行為に落とすことで、自堕落な観念の死に陥ることなく人間の「生」を淡々と描いていく。 -
劇場:東京公演 赤坂RED/THEATER(2010/3/19-24 6ステージ)
弘前公演 スタジオ・デネガ 3/6-7 2ステージ
札幌公演 コンカリーニョ 3/13-14 2ステージ
作・演出:長谷川孝治 舞台監督:野村眞仁 照明:中村昭一郎 音響:伊藤和人
舞台美術:鈴木徳人 宣伝美術:デザイン工房エスパス
制作:有限会社 弘前劇場
平成21年文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)
出演:
青山 勝 :鈴木孝夫(元俳優・随筆家)
小笠原真理子:飯倉あきら(姉・お手伝い)
谷村実紀 :飯倉もとめ(妹・お手伝い) -
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