袴垂れはどこだ
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時は平安から室町にかけての、いつでも。……ある寒村。村人たちは、いつはてるともしれぬ暗闇を歩き続けるような、圧制に苦しむ暮しを暮していた。彼等の唯一の救いといえば、見知らぬ旅の坊主の残したことば、いつか、袴垂れの党がやって来て、虎よりも猛き苛政に苦しむ村人を救うであろう、という予言を信じ、待ち続けることだった。しかし、袴垂れはあらわれない。俺たちは解放されずに、期待のままおわってしまうのだろうか。いっそのこと、袴垂れを探しに出かけたらどうだ?「袴垂れ」のお名前を拝借して、にせの「袴垂れの党」を作って旅を続けたら、本物に出会えるのではないだろうか。そのためには、党の掟が必要だ。村人たちは、「袴垂れ」を名のり、掟を作って旅を続ける。そして七年。村人たちの前に、一人の男があらわれる…………。(会誌「青芸6」より)
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1964年5月27日(水)ー31日(日)
【劇団青年芸術劇場】
会場:俳優座劇場
演出:観世栄夫
美術:朝倉摂
照明:立木定彦
音楽:林光
出演:米倉斉加年 -
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