3℃の飯より君が好き
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【あらすじ】とある海が近くにある田舎の町。この町に東京から引っ越してきた、新婚の夫婦が主人公。二人は、結婚してすぐにここに住居を構え、今、二年二ヶ月が過ぎたところである。男(夫)は警備員のアルバイトをしていて夜勤が多い。仕事以外の時間は、詩を書いている。女(妻)は社員二名の会社だが正社員として日中に働いている。二人の間に、まだ子どもはいない。
ある日の夕方、仕事から帰ってきた女は、腹部に寒気を覚える。男は、その異変に気付き、女のほうへ近づくと、女のお腹が突然、膨らみ始める。その膨らんだお腹は、ひんやり冷たく、重たい。女はお腹に「氷がいる」と言い出し、男は「それは、赤ちゃん、じゃないか?」と尋ねる。女は「こんなに硬くて、冷たいものが、赤ちゃんなはずがない」と言い張る。二人の主張がぶつかり合う中で、女のお腹は異常なまでに冷えていくのだが、、、
2020年、第7回せんだい短編戯曲賞最終候補作 -
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