ある高校の学祭三週間前。学祭実行委員会が当日まで使う空き教室。学祭委員長の柳と二人の委員丸山と太田が作業している。そこに今日締め切りの学祭パンフレット原稿を持ってくる各部の部長たちや、相談事を抱えた柳の同級生たちがやってくる。安東は足を怪我してバスケ部の最後の大会に出られないことを悩んで退部届を出した。親の転勤でアメリカへ転校する元演劇部・宮崎は学祭まで日本にいられなくなった。そのことで安東はバスケ部の大岩と、宮崎は演劇部の長谷と言い争いになる。彼女ら四人と同級生の山岳部・馬場は、柳を加えた六人で夢を語り合った二年前の宿泊研修のことを思い出す。あの時の夢はそれぞれの中で今どうなっているのか？　みんなの夢を応援しようとする柳は未だに夢を探し続けている自分を情けなく思う。そして彼女たちはお互いの状況に理解を示しつつ、答えらしきものを胸にそれぞれの居場所へと向かう。

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執筆の際は女子校のお話で書いていますが、男子校や共学校に設定を変えて上演することも可能です。

劇場：静岡雙葉学園講堂
演出・出演・スタッフ：静岡雙葉高等学校演劇部

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