クーリング・ラブ
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「好きです!」と、男は手を差し伸べたが、女にはそれが分からなかった。
それでも男は、女が好きだったが、男にはそれがなぜだか分からなかった。
だから、二人は契約をした。恋人と名付け、ただ、唯一の関係とした。
そんな二人の恋は温められ、まるで雲のように空に舞う。
まるで、あの日、彼が残した飛行機雲のように。
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北九州芸術劇場主催 劇トツ×20分2019優勝作品 -
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