退職した高村先生を10年ぶりに演劇部員だった５人の卒業生が訪ねてくる。それぞれ厳しい人生に直面している。紀子は中学校の英語の先生。表面では明るく振る舞うが不登校状態。由紀は大学中退。貴子はアメリカへ行く予定。耕治は高校時代に問題があり高村が強引に演劇部の合宿に連れてきて大変な事が起こった過去がある。高村は増築した部屋で劇を上演してくれと言う。紀子が書いた劇だった。劇を終えてみんな帰っていく。「高村先生、ありがとう」遠くから声が聞こえる。「また夏がきたら来いよ」夜の闇に手を振る高村と妻。 劇中歌2曲、劇中劇２場面、テンポよく楽しく展開して先生の思いや主人公の苦悩と喜びを伝えたい

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2001年に発行された晩成書房の『高校演劇Slection2001下」に掲載され、これまでに十数回高校演劇部や大学の劇団で上演された。登場人物７名は２８歳前後の社会人と６０代前の退職教員。高校時代の演劇活動が劇中劇として重要な比重を占めるので、「学園モノ」に近いが、直面している現時点の苦悩という視点から取り上げると一般向け「現代劇」としても違和感はない。　２００４年に手を加え「さくらさんの故郷」（１時間４０分）と改題して劇研「空」が公演した。ト書は参考例。装置や音響等々、創意工夫してほしい。演劇は時と場、観客が重要な要素。セリフなど変更可。

大田高校演劇部が石西文化ホール、県大会加茂町文化ホールラメールで上演」
出演者：森山ゆい　山田岬　田中美穂子　荒木真理子　三谷早希子　森谷菊之
スタッフ：松本亜希子　岩崎由衣　藤原愛　森山彰子　水川彩子　松岡里奈　大塚真美

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