ともだちが来た
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夏。蒸し焼きにされそうな畳の上で男二人がただじゃれあうような会話を楽しんでいる。
大学に入ったばかりの夏休みの里帰り。
久しぶりに会う旧友。
剣道部の友はしかし水も飲んでくれない。
喉は渇くはずなのに。最期は水の中だったから、渇かないとでも言うのだろうか。
架空の竹刀で1試合、死んだ友はやはり最後まで勝てなかった。
「俺のこと忘れないでいてほしいんだよ。」
水も飲まないで彼は消えたのだ。 -
京都アトリエ劇研にて 二人の桟敷席による上演
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