結婚を控えたお末は床に伏せていた。そこに書生役者の長平が留守番がてらにやって来て、お芝居の話をし始める。と、お末の姉、おきくもやって来て、話は指物職人の幸三の話になる。幸三が東京を離れ、大阪に行くらしいと。
実は幸三、かつてはおきくと結婚の約束までした仲だった。
そしてお末はその幸三に思いを寄せていた。

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1922年(大正11年)に新派の花柳章太郎が「新劇座」で初演

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