長年住み慣れ得た家が解体されてできた更地に、ある夜、一組の夫婦がやってくる。
二人はかつてのわが家の跡をたどって、積み木遊びをしながら、記憶をさかのぼっていく。
なにもない地面の上、夜空の下、地球の上。
男、女、動物、生きている存在。
いくつかの記憶といくつかの希望。
幼かった頃のそれぞれの思い出、二人で歩んできた時・・・。
人生の「黄金の時」を求めて、更地をさまよう二人が見つけたものとは・・・。

「この世界に生を受け、何十年かを生きる＜統一的でなく部分的にのみ明晰で常に矛盾している＞者、そんな者に肯定の光を見いだすこと…」太田省吾
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「更地」は92年1月に初演の後、11月に新宿のシアターサンモール、96年に湘南台市民シアター、アメリカ3都市ツアーでNY,アナーバー、ポートランド、97年にポーランドのルブリン、ワルシャワの2都市、最後に凱旋公演としてさいたま芸術劇場公演などを行った。

【劇場】湘南台文化センター市民シアター、
【出演】瀬川哲也、岸田今日子
【スタッフ】作・演出：太田省吾、美術：内藤礼、照明：小笠原純、照明操作：ファクター（佐々木真紀子）：音響：阿部初美、舞台監督：辻上彰二、舞台監督助手：西井琢哉、衣裳：時広真吾、宣伝美術：齋藤将仁、写真：宮内勝、制作：246TANK＋花光潤子、後援：セゾン文化財団、主催：藤沢市

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