砂の駅
-
「水の駅」を始めとした太田省吾の駅シリーズの集大成ともいうべき作品。ゆったりとした動きと台詞無しの沈黙劇である。舞台は直径10Mの砂の円。そこにそれぞれの方角からやってきた旅人たちが、偶然に出会い、ひと時を過ごし、別れ、またどこかへと旅立ってゆく。演じるのは、元転形劇場の日本の役者と、ベルリンでオーディションした、ドイツ、ユーゴスラビア、ブラジル、ロシアなどの多国籍俳優。そして湘南台演劇ワークショップから77歳のシニアキャストが参加した。多様な国籍や文化や社会を超越して、時間と空間の広がりの中に、人間存在の根源が映し出される。
※※※※
「砂の駅」は日独共同プロジェクトとして92年にベルリン市立芸術家の家バターニエンで「WIND(風の駅)」として初演した作品の改定版。ベルリンに滞在し、オーディションとクリエーションをした後、上演。さらに翌93年に桐生市に滞在しクリエーションを重ね、市の元味噌蔵であった有鄰館でプレミア上演し、湘南台での初演となった。
後、同年に開催された第1回タシュjケント国際演劇祭に招聘され、グランプリを受賞した。 -
【劇場】藤沢市湘南台文化センター市民シアター
【出演】品川徹、鈴木理江子、安藤朋子、上杉貢代、鄭治子、アドリアーナ・アルトラス、セイラ・マーシェル、ラルフ・ロイカー、パウロ・フライリンガース、マティアス・ゼーリック、イーゴ・カープチン
【スタッフ】作・演出:太田省吾、演出協力:門上庚照、美術:遠藤利克、舞台監督:辻上彰二、照明:澤玲郁子、音響:酒井徹、通訳:武村知子、宣伝美術:齋藤将仁、
制作プロデュース:魁文舎(花光潤子・斉藤美代子、桜庭春美)
共催:ベルリン市立芸術家会館ベターニエン、
後援:セゾン文化財団、芸術文化振興基金、東京ドイツ文化センター、ベルリン市文化局
協力:桐生市、桐生市教育委員会
主催:財団法人藤沢市芸術文化振興財団 -
場合に応じて著作権者への紹介などを行いますので、以下のお問い合わせフォームに作品名を明記の上ご連絡ください。