ミドリ・ソヨカゼが訪れた町は、魔女裁判のお祭り騒ぎに沸いていた。裁判に巻き込まれたミドリは、自分は魔女ではないと抗議するが聞き入れられない。いっそ魔女になってしまえと勧誘する本物の魔女や、ミドリを助けようとするナルシスという青年、魂を持っているものこそが魔女だという町の人々の中で、いよいよ魔女裁判の刑が執行される。厳しい冬と柔らかい春を合わせ持つ早春に、彼女を救うことができるものは何か。
大人が本当に恐れているものは、予測のできない若気の至りではないのか。ぞんぞんプロデュースの若き日の作品。

1983年、東京・千本桜ホールにて初演。演出：中村けんいち、演出補：ならぶきみよし、音楽：小池誠、照明：折茂淳、振付：吉池恭子。出演：潮田暢子、みつはし博之、きどりや澳門、朝比奈縁、小山内三保子、他。

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