鈴木一穂は、家族との交流を絶ち、東京で図書館司書として働きながら、静かな暮らしをしている。結婚願望はまったくなかったが、40を過ぎ、交際している小劇場の役者の梨々子と、初めて結婚を意識するようになった。その梨々子を家に招いた日の朝、突然、ある事情を抱えた隣人の大学生、美波が部屋を訪れる。そこに梨々子が訪れ、さらに兄の一徹も訪ねてくる。それぞれに秘密や事情を抱えた4人が交流するなかで、一穂と梨々子のお互いに知らなかった一面や本音が明らかになっていく。すれ違う二人。 梨々子の幸せを願いながら、願うからこそ、結婚を躊躇う一穂。一穂の幸せを願い、その結婚を応援しようとする一徹。二人はどんな答えを出すのか？

未上演

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