指先から少し血が流れ始めた
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障害児福祉施設に併設された特別支援学校が舞台。休日の教室。二人の女性教員がいる。若い教員は仕事を辞めようか悩んでいる。話を聞く中堅の教員。やがて、施設の男性職員が訪ねてくる。子供たちに人間らしい教育を施そうとする彼女たちに対して「協力できない」と施設側の総意を伝える。施設の深刻な人手不足のためだ。それぞれの人物の理想と現実の中での葛藤がにじみ、揺れながらもそれぞれの選択をする。社会問題を背景に、繊細に、力強く市井の人間を描く。仙台の劇団、三角フラスコに書き下ろした中編戯曲。仙台と大阪で上演された。
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三角フラスコ#40 『花鋏』 『指先から少し血が流れ始めた』
2013年12月7日~9日 ウイングフィールド
2014年1月10日~14日 エル・パーク仙台スタジオホール
演出 芦口十三(OtoOpresents)
脚本 『花鋏』生田恵(三角フラスコ)、『指先から少し血が流れ始めた』中村賢司(空の驛舎)
出演 瀧原弘子、斎藤大典(劇団無国籍)、渡辺千賀子
スタッフ
舞台監督 菅原玄哉(有限会社おむらいすファクトリー)
照明 高橋亜希
音響 本儀拓(キーウィ サウンドワークス)
宣伝美術 清水俊洋
プロデュース 森忠治(トライポッド) -
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