彼岸から 水波の隔て 神の旅 四角な関係vol.5
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第一回劇作家協会新人戯曲賞(最終選考で別役実、山崎哲、鴻上尚史の三氏が推し、最優秀賞は逃すが次点として佳作を受賞)。七歳になる子供へ宛てた母親の遺書が、女の一人語りとしてその生・家族・死を浮かび上がらせる。別役実氏の評「これは眼前の、女性の体そのものがドラマである演劇にほかならない。もう少し言えば、女性の体を形造っている血や肉や細胞や遺伝子や、それをそうさせている家族関係や社会関係や経済関係のドラマと言ってもいい。そのための焦点がピタリとおさまって、それをドラマと1ためのさまざまな情報も、過不足なく配分されており、見事である。一個の人間が、存在1ことがドラマであるという簡潔さを、成功させたものと考える」
『優秀新人戯曲集』に収録されたものに、受賞後、「両親の老いと死・子の成長を交差させ」大幅加筆した改訂版] -
未上演
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