砂の時間

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劇作家:
島田三樹彦
目安となる上演時間:
60~90分
目安となる上演人数:
4人 (女性3人)
  1. 高山晴子は乳癌の手術を受けた後、夫の健一を説得して、二人で海辺の貸別荘へ転地療養に来ていた。しかし貸別荘の経営者は、健一が学生時代に愛していた館山里子であることを隠していた。健一と里子は同じサークルの「サルトル研究会」に入っていたのだ。二日後の昼過ぎ、里子が挨拶に立ち寄った。晴子は36年振りに再会を懐かしむ二人の様子を、部屋の中からそっと伺っていた。晴子は里子の従兄の藤田から健一が里子を愛していたことや、里子が未婚で、36歳になる娘の理恵がいることなどを聞き出していた。藤田は大学でも、勤め先の新聞社でも健一の先輩だったのだ。その日、別荘では夕食会が開かれた。その席で、過去に繋がりを持つ四人は、さりげない会話のうちに互いの心中を探り合うのだが、なぜか里子だけは堅く心を閉ざしたままだった。男と女の錯綜した心の軌跡を辿りながら、男と女の生に対1ずれを描いた作品である。 

  2. 初演=1998年1月7日~11日 アトリエ・シマダ第3回公演
       共催・世田谷パブリックシアター
    劇場=シアタートラム
    出演者=久保忠吉、原千佐子、野間洋子、小幡奈緒子
    スタッフ=作・演出/島田三樹彦 美術/阿部明彦 照明/塚本悟
         音楽/岩下雅夫 舞監/小泉博美 制作/槌田久美

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