１００人程度の人間が住む村落共同体。創立１５周年の日が近く迫っているにも関わらず、村長は行方不明。代わりに志賀とその愛人の茶屋が村を切り盛りしつつ、村長の帰りを待っていた。
ある日、久屋栄は双子の姉に会う為に、砂田は都会から離れる為に入村する。そんな二人に村民の伝馬が目を付ける。天馬は砂田が元死刑囚である事に気付き、接触を図る。
それぞれの思惑を抱えながらも静かな日々は過ぎていく。栄の死体が見つかるまでは。栄の死体を極秘に処理をするという志賀に、反発する伝馬。また、村の資金源について調べ上げた伝馬はその真相をノンフィクション小説として発表すると志賀に告げる。追い詰められる志賀。
１５周年の当日。志賀は村の破滅を選ぶ。混乱する村の中で、罵り合いを続ける志賀と伝馬。そしてその間で揺れる茶屋。そんな中、瑞穂の口から栄の死の真相が語られる。
浅い眠りのような村の日々に終わりがやってくる。

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