渇いた蜃気楼
-
シンキロウかと思った。なんか全部。
じゃなかった、だったら良かったのに、とかむしろ。
とある小さな地方都市。その夏は例年にない酷暑で、ダムも干上がってしまうほどだった。町では給水車が走り、道には人影もあまりないように感じられた。みんな家の中にこもってじっとしているんじゃないか、この暑さが去るのを祈って。そんな想像が働く。
安アパートの角部屋に住む夫婦だ。実際にその夫は祈らんばかりの気持ちでいた。給水車が来る時間だ、近所のスーパーまでポリタンクを持っていかねば。持っていくのはまだしも、持って帰ることを考えると憂鬱になる。けれども水無しには生きていけないから、妻だってまだ諦めてはいないはずだから、もろもろ。 -
初演・2014年(旧題『わたしの焦げた眼球/遠視』として)
5.10(土)-11(日)@名古屋/七ツ寺共同スタジオ
5.16(金)-18(日)@京都/アトリエ劇研
5.31(土)-6.1(日)@三重/津あけぼの座
7.9(水)-10(木)@広島/アステールプラザ多目的スタジオ
7.12(土)-13(日)@松山/シアターねこ
[脚本・演出]田辺剛
[出演]大沢めぐみ、藤原大介、高杉征司
[照明]ぷっちヨ
※※※※
[初演以降の上演記録]
▽2015年(改題『渇いた蜃気楼』として)
9.17(木)-22(火)@京都/スペース・イサン
9.26(土)-27(日)@岡山/本湧山本行寺
▽2016年
5.6(金)-8(日)@福岡/ゆめアール大橋大練習室
5.9(月)@北九州/枝光本町商店街アイアンシアター
5.13(金)-15(日)@東京/こまばアゴラ劇場
▽2017年
7.1(土)-2(日)@札幌/シアターZOO
7.7(金)-9(日)@大阪/ウイングフィールド
特設サイト↓
http://mogamos.link/parchedmirage2017/ -
場合に応じて著作権者への紹介などを行いますので、以下のお問い合わせフォームに作品名を明記の上ご連絡ください。