春の闇
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その町では「明かり」はとても貴重なものらしい。なぜなら、それがあるところは限られていて、しかもひとところに留まることがない。
もはや町の人々のほとんどはそれへの頓着を失っているが、ひと握りの者たちは今日も明かりを求めて闇の町をさまよっている。
事情を知らない異邦人は、ある明かりの下に開かれた酒場へとたどり着く。しかし、やがて闇が再び酒場を覆うころ、その異邦人はもう、何者でもなくなっていた。
※「春の闇」は月のない春の夜の闇を指す季語である。
2020年、第7回せんだい短編戯曲賞 大賞受賞作品。
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2011年にアトリエ劇研においてナントカ世代で上演した作品をリライトしたものです。(上演画像はその当時のものを使用しています) -
第7回せんだい短編戯曲賞 大賞授賞式&リーディング公演
『春の闇』
作:北島淳 (京都府)
演出:真田鰯(劇団檸檬スパイ)
出演:χ梨ライヒ(劇団16%/劇団鼠)、上島奈津子、キサラカツユキ、芝原弘(黒色綺譚カナリア派/コマイぬ)
会場:せんだい演劇工房10-BOX box-1
主催:公益財団法人仙台市市民文化事業団、仙台市 -
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