裏窓の流星群
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ここはある中学校の女性ばかりの同窓会。集まってきたのは、記憶喪失のタレントとそのマネジャー、やはり記憶を失くして自分が誰かさえも分からない孤独なひとりぼっち、懐かしむ力の強い酔っ払い、皆をまとめるしっかり者、そして同窓会荒らしのにせの同窓生。
記憶が確かなものと記憶喪失者、そして覚えているふりをして皆の記憶に入り込むにせ同窓生のかみ合わない会話。そんな中で、昔、皆の憧れの的だった音楽の先生のこどもの誘拐犯がこの中にいると探り合いが始まる。
結局、差出人不明のこの同窓会の招待状に、ただ2通だけ差出人が入っており、そこには音楽の先生の名前が書かれていた。その招待状を受け取った者が誘拐犯だった。そしてその誘拐犯は差出人の名前入りの招待状にショックを受けて記憶喪失となったのである。
にせ同窓生は自分も記憶喪失と告白し、同じ世代の赤い糸を出し続けてとまた新しい同窓会を求めて出て行く。 -
1983年10月 石川県立星陵高等学校
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