野に咲く花は、空を見ている
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明治四一年、山形県庄内地方でお寺の長男として生まれた齋藤秀一(ひでかつ)は、東京の大学で学んだ後、地元の小学校で教師として働き始める。
昭和初期、まだ、地方には読み書きのできない人たちがたくさんいた。言語学者でもある秀一は言語をみんなのものとするため、ローマ字やエスペラント語を広めようとするのだが、勤務先の校長の通報で職を失う。さらに封建的な考えが色濃い地域で次第に孤立していく。そんな中、秀一は手話を教えている女性と知り合い結婚。しかし、時代は次第に軍国主義に変貌していき、秀一は言語の面から、誰に誰もが読み書きできる環境をと活動するが、その活動によって治安維持法で違反で特高警察に検挙される。
太平洋戦争の前年に32歳の若さで亡くなった地方在住の言語学者の知られざる活動を描く実話を基にした家族の物語。
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言語学齋藤秀一の物語 -
鶴岡市櫛引生涯学習センター
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