朔日に紅く咲く
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七月三十一日、ワタナベ家の娘、七瀬(ななせ)の法事の後。ワタナベ家の居間で、使用人の菊江(きくえ)は後片付けし、七瀬の双子の妹、七織(ななお)は寝転んでいる。七織は、法事のために十年ぶりに家に戻った。二階にいる、七織の母や祖母は寝たきりで、菊江が世話をしている。二階には、ワタナベ家の代々のヒメ様(女)の骨があるらしい。トウキョウで、キャバ嬢をしている七織を、菊江は快く思わない。七織の幼馴染の、慎治(しんじ・じんち)が傘を持ってやってくる。慎治は話せるが、今は話さない。それは八朔(はっさく)の祭りのためだった。
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