飛べないくまんばち

  • 飛べないくまんばち
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劇作家:
広島友好
目安となる上演時間:
60~90分
目安となる上演人数:
7人 (男性4人、女性2人、その他1人)
  1. 【あらすじ……僕のひとりごと】
    あの日も朝からいつものように、スクーターに乗って工場へ向かってた。少し寝坊して、少し遅れそうだった。遅刻には厳しい勤めだったから、スクーターを飛ばしてた。
    でも別に、仕事を大事に思ってるとか、なにか責任のある立場にあるってわけじゃない。組織の一部。機械の歯車。交換可能。
    と――目の前をなにかが横切った。黒くて、寸詰まりで、ブンブンうなってて――ハチだ。くまんばち!
    なんだよ! あぶないって。ジコるって。仕方なく、僕は急ブレーキをかけた。目の前は青信号だってのに。
    その時、顔の前を飛んでるくまんばちと目が合った。――と、父さん⁉
    そのくまんばちは――僕の死んだ父さんだった!!!

     くだり坂の人生を転がりつづける僕と、その僕を心配して現れたくまんばちの父さん。
     ときに救われ、ときに窮地に追い込まれ、ふたりがたどりついた先とは――?

    「くまんばちってのは、身体に比べて羽が小さいんだ。(両手を小さく動かし)バタバタバタってね。力学的に見ても、物理学的に見ても、飛べないそうなんだ。でも実際には飛べる。 それは自分が、力学的にも、物理学的にも、飛べないってことを知らないからなんだ」

    2014年10月広島友好の一人芝居で初演。登場人物7人。80分。
    2014年日本の劇戯曲賞最終候補
    2017年西の風戯曲集に掲載
    2022年東京芸術座アトリエ公演
    2022年演劇会議170号に掲載

  2. 2014年10月広島友好の一人芝居で初演
    山口県・宇部市シルバーふれあいセンター

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