晩夏。晴天。義務教育最後の水泳の授業を見学1ふたりの生徒。 転校生の戸田にかまおうと1岸本、頑なに岸本を避けようと1戸田。 ふたりはかつて出会っている。それはまだ、ふたりが鯨だった頃のこと。
48本が見つかりました。
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中堅商社に勤める一般職のわたし(みすず)はイスラム教徒に改宗することを決意しました。日本では数少ないムスリマ(イスラム教徒)になるには周りの理解が必要のため、友人や彼氏に理解を求め毎日が続きます。会社にはイランの支社から同世代のムスリム、ナ ...
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琉球舞踊の公演の楽屋での話。一曲終わって帰ってきた踊り子たちは、次の演目の衣装に着替えながら、今、舞台で踊っている姉さんそっちのけで、井戸端会議に余念がない。姉さんの新しい旦那の話。ペリーって何人?普天間飛行場が返還されたら、その跡地に何を ...
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母親と喧嘩した。喧嘩したまま母親は事故で死んだ。もやもやした気持ちが残る。最後に言った言葉が頭から離れない。こんな気持ちのまま日々を過ごしていかなきゃいけないのか。あの日に戻れたら。戻ることが叶わないなら、せめて、もう一度会えたら。そんなこ ...
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ビルの屋上。この世を去るために男がやって来る。だがそこには、別の男が……。その男は秒針しかない不思議な時計を持っていた。
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『明日の朝は燃えるゴミの日ですから、息をひそめておりました静かに、カラスのわたくし。』 晴れのち失恋、のちに飲んだくれてゴロゴロ転がり込んできた幸太郎さんに、カラスのカーコが恋をした。 カラスと人間のロマンス一粒あなたにあげる。ゴミ捨て場か ...
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震災で娘を亡くした父親と、震災とは関係ない幼馴染の男女。 忘れたい、忘れたくない、忘れてもいいや、という思いがずっと交差しているこの国で、 きっと交わることのない一人と二人の話。
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龍神のmissionを果たさねば石にされる河童たち。百年ぶりに深山の水源から下流の里へ下りてきた河童太郎と小河童は、牛馬ほどもある化け猫妖怪‘おからねこ’や甘酒を売り歩きながら人の汚れを吸って生きながらえる‘甘酒女’と手を組んで川の『冥加さ ...
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休業している居酒屋よしおかの2階。蒸し暑さのせいか苛立つ香里とその機嫌を取る隆。梯子を使って部屋に遊びに来た百合子、そしてリフォーム会社の平田がやって来て奇妙な時間が流れる4人にうだるような夏の日差しが強く差し込んでゆく。
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元ドリフターズのすわ親治が作家故林広志と組んで2002年から始めた「ひとりコメディ」シリーズの初期名作集(2004年9月タウンホールにて上演)より4本を抜粋。モップを女性に見立てたダンスなど体技も含めた不思議な温かみのある不条理コント集。