私たちはどこから来てどこに向かうのか? 現代日本の縮図のような、過疎の集落における希望と絶望の物語。 微生物の発見や新しい生命の誕生は、この集落をはたして再生に導くのか? これまでの、そして、これからの共同体の姿を問う意欲作。 KAAT神奈 ...
ジャンル“SF・近未来” 21本が見つかりました。
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何年後か日本は、東西に分裂して内戦状態に。その真ん中、中立地帯の山中に古い漬物工場が残っていた。今、そこで作られているのは白い「粉」。その工場を中心にだらだらとした毎日を営む人達。そこにはそこの平和な秩序が保たれていた。そこに一人の男が落下 ...
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「この子がほしい」「あの子はいらない」 学校、の会議室。来年度の春に向けて、クラス編成の会議が行われていた。 「この子がほしい」「あの子がほしい」 「この子はあげる」「あの子はいらない」 教師たちが優秀な生徒を取り合う壮絶差別的視点……?? ...
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時は少し未来の日本。「集団自衛権」を例外的に認める法律を政府は新たに作り、みなで民主主義を支えていこうという世論の高まりにより、「日本特別平和支援隊制度」(通称支援隊)という制度を政府が発案、実現に向けて動き出す。抽選で選ばれた18歳~35 ...
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第1回人間座「田畑実」戯曲賞受賞作品 二〇一七年の秋から冬にかけて。豊かな緑色の町並みから、冬の白い町並みに変わるまで。 渋滞のテールランプの赤い灯りの線が、いつもそこに寄り添う。 朝日ヶ丘は、群馬県郊外に位置し、街全体が盆地にすっぽり収 ...
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遠くない未来の日本。瀬戸内海の原発事故により中国地方東部が放射性物質により汚染され、帰還困難区域に指定された世界。事故から8年経過した頃、帰還困難区域で身元不明の男が発見された。男は記憶を失っていたが、遺伝子検索技術を用いて家族と面会するこ ...
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宮崎県の漁村に謎の生物が現れる。保護か駆除か、村人たちは二分される。
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今より少し未来の秋の昼下がり、地球の温暖化が進み、ひとが月への移民をはじめたころの話。郊外のとあるレストランの、テラスのある一室では、移民候補者た ちの残念会が催されていた。厳しい選考試験の中で最終選考まで残った優秀なひとびとだが、結果は落 ...
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ラジオのスタジオ。 一九五〇年代のB級SF映画「地球最終放送」(原題「たたかう女」)をノンストップトークする女性ディスクジョッキー。 たばこを取りにスタジオの外に出ようとするが、スタジオがオンボロで扉が開かない。 ふと不安になり、片っ端から ...
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二十一世紀初頭、世界的なバイオテロで拡散したウイルスで人口は激減し、社会基盤が破壊された。数年後、感染者の中で奇跡的に回復した人々が存在することが明らかになる。彼らは免疫や代謝において人間をはるかに上回る身体に体質変化していた。若く健康な肉 ...