舞台は昭和26年から28年の浅草と新宿。新宿の小劇場「新宿ムーラン・ルージュ」の女主人福子が、マスター佐々木千里と対峙している。舞台からは、踊り子の唄い踊る声が聞こえる。福子は、マスターの佐々木千里の経営方針に反発して踊り子を辞めると伝える ...
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「新劇最後の砦」といわれる岡部耕大の作品は、自分の生とそっくり重なる戦後史の意味に拘っていることに特徴がある。その骨太でオーソドックスな作風は、戦中から戦後の庶民群像を描いて秀逸であり他の追随を許さない。岡部耕大作・演出による上演は劇団「空間演技」で50回。岡部大吾の演出が3回で2018年で53回。岡部企画プロデユース公演は69回を数える。他に、他劇団への戯曲、映画、テレビ、ラジオのシナリオを執筆。1979年「肥前松浦兄妹心中」で岸田國士戯曲賞受賞。1989年「亜也子」で紀伊國屋演劇賞個人賞受賞
2016年「教育文化功労賞」松浦市より授与。2018年「色悪ー悪の限りを尽くし三郎―」で杉並演劇祭演劇大賞受賞。
舞台は昭和26年から28年の浅草と新宿。新宿の小劇場「新宿ムーラン・ルージュ」の女主人福子が、マスター佐々木千里と対峙している。舞台からは、踊り子の唄い踊る声が聞こえる。福子は、マスターの佐々木千里の経営方針に反発して踊り子を辞めると伝える ...
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舞台は「三池闘争」が激烈を極めていた1960(昭和35)年。日本全土が日米安全保障条約の初めての改訂を巡って揺れに揺れていた。福岡県の大牟田では三井三池炭鉱の人員整理を巡って、壮絶な労働争議が闘かわれていた。それは当時、総資本と総労働の決戦 ...
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岡部戯曲の特色のひとつは、本人創案の九州弁である。場所もほぼ一定で、松浦という名の架空の地。そこに生きる庶民の群像が太いタッチで描かれる。松浦がかっては産炭地として栄え、今は無残に寂れ果てたという設定から、必然的に社会的な視野が広がる。松浦 ...
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舞台は1980年8月15日の肥前松浦。夕暮れ。東京で不倫のすえ、恋に破れた「女」が死に場所を求めて故郷へ戻って来る。自殺未遂で収容される古びた旅館が舞台。旅館を営む「おばば」は、終戦の日の8月15日、不義の子を死なせた思い出に生きている。 ...
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