第7回劇作家協会新人戯曲賞佳作。 砂袋がたくさん積まれた古びた倉庫。幼い頃、ここでよく遊んでいた兄・ヒロシと、妹・ケイだが、今はすれ違うことが多い。二人を取り巻く人々によって、過去と記憶が交錯する。
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第7回劇作家協会新人戯曲賞佳作。 砂袋がたくさん積まれた古びた倉庫。幼い頃、ここでよく遊んでいた兄・ヒロシと、妹・ケイだが、今はすれ違うことが多い。二人を取り巻く人々によって、過去と記憶が交錯する。
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水野風太郎、60才、独身。 正確に言えば、今日ちょうど60才の誕生日を迎えていた。 カップラーメンで遅い昼食をとりながら、ひとりきりで誕生日を過ごす風太郎。 大粒の雨が窓を打ち、空には夏の終わりの台風が近づいていた。 そこへ、雨の中 ...
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杉浦凛子は仙台に住む20代半ばの女性。阪神・淡路大震災で被災。当時住んでいた生家は震災で全壊し、近い身内も亡くなったため、母親の実家である仙台に移り住んだ。以来彼女は災害に強い建築物をつくるという信念を抱き、建築設計家となった。 ある日、 ...
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チリアクターズ17回目の本公演として上演。 同棲していた恋人と喧嘩した日、ユカリの左手の小指は石になってしまう。 彼は部屋を出て行ったきり帰って来ず、石化は少しずつ範囲を広げていく。 夏の暑いある日、インターネット越しに、ユカリは昔の ...
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二〇一五年、八月二三日。「シベリア抑留研究会・企画展」会場。責任者の北山大学の北川教授に招かれ、会場を訪れた元シベリア抑留者で、「抑留者の会」の代表である車椅子に座る加藤芳雄とヘルパーの橘容子。 と、展示物の中の一枚のパネル。報道写真。そ ...
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独裁者だった平清盛の死後、三男宗盛は新総帥として平家の建て直しをはじめる。しかし、命を大事にしたい宗盛の言動は、武士のプライドを重んじる一族たちの目には卑怯で貧弱に映る。一方、源義経は命知らずな戦法を次々成功させ、宗盛達を追い詰めていくの ...
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大学生の江梨子は交通事故で死亡してしまった。 迎えに来た天使はちょうど1億人目の魂なので、景品として経験したかった未来かやり直したい過去を30日間体験できると提案する。 しかし江梨子は未来にも過去にも興味がない。 将来は……想像がつく ...
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戦国時代初期。 海見の国は大きな港と豊かな田畑、金山を持っていた。 領主の芳春は武力、知力にすぐれ家臣に慕われていたが、姉の沙羅に執着している。 沙羅は自分が認めるものしか愛さない。権力と財力を使い勝手気ままに生きていた。 沙羅の振 ...
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雪、やまねでほし。 やんだら外行かねばならんし。やまねでほし。 おらたち、なんになるんかやあ。 10年たって、20年たって、なんになるんかやあ。 ならねかもしんねな。なんにも。 おらたち、いってえどこにいくんだや? 四方を山 ...
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第8回劇作家協会新人戯曲賞受賞作。 立ち退きを迫られている雑居ビルのオーナー・クリコは、自社ビルの7階で税理士事務所を営んでいた。そこに集う人々の思いや過去が交錯し、形にならなかった言葉やもの達が、あぶり出される。
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